1. IRENG07ワーキンググループの状況報告 杉本:WGA convenersの電話会議では、4つのdetector conceptsからの報告と、push pull evaluation by CERN expertが行われた。 ここでは、そこで報告されたGLD conceptについて紹介する。全体の大きさ、重量など詳細はpptファイルを参照してほしい。以下に他のconceptとの違う部分を記す。 先ず、GLDのよいpush pull適応策はない。もしplat formによる測定器及びfinal doubletシステム全体の移動が同時に行うことができれば、以下のようにほぼそのままのGLD設計でよいと思われる。 エンドキャップ部分を開けるのにそれを二等分している。これは漏れ磁場のより少ないミューオンチェンバーの挿入方法を採用していることによる。 push-pullのために、final doublet systemの中で常温部分で切断する箇所をQF1の上流にし、final doublet system全体が測定器とともにpush-pullされる。このとき、それらすべては一つのplatform上に載せられる。QF1上流の切断点は衝突点(測定器中心)から11.5mである。CMS流のsurface assembly 方法を採用すると、バレル部分が少なくとも5分割され多くのギャップができてしまう。ギャップは磁場の非一様性、中性子バックグランドに影響する。したがって、GLDはsurfaceとともにexp hall床上でもassemblyを行う。また、final doublet systemは、測定器とは独立にplat form上に固定された支持台より片持ち梁で支えられる。 GLDはLDCとの統合の方針である。物理の性能評価を検証しなければならないが、統合された測定器の大きさ、磁場強度などはその中間程度になるであろう。例えば、 B=3.5T, RCAL=1.85m ( average values ) R=Z=6.9m, weight/part=2000ton となり、バレル部分は3分割(2,000トン/分割)にでき、CMS流のassemblyが可能となるであろう。 Q : GLD又は統合されたもののL* = 4,5m ? A : L*は測定器の大きさで決まり、 L* >4mとなる。 C : RDRではL*=3.5mのデザインしかない。 C : L*= 4 - 4.5mのデザインを黒田、奥木ですべきである。2つの測定器が違うL*を使用するとき、測定器の外側のfinal doubletの上流、また、ビームダンプまでの下流部分を共通に出来るかの検討が必要であり、共通にするデザイン作成が求められている。 Q : radiation for other exp. Q : platformの変形や安定性はどうか ? 特に、push pull後の長期的ドリフト、変位はどれくらいか。また、測定器システムのそれらの許容値はいくらか。地震の影響はどうか。 A : 測定器内部に internal alignment systemが必要である。QD0などは精密な微調機構が必要である。 土屋:WGB    国ごとの冷却システムの定義の違いがあることが指摘された。例えば、日本や米国では、Nbは圧力容器としてはtoo weakなどのため冷却物質ではない。 BNLのB.ParkerのQD0,QF1設計ではcold bore となっているが、どのように常温のビームパイプと接続されるのか不明である。また、final focus systemの測定器への組み込み、ビームパイプの接続方法等不明である。それと繋がっているFCAL, BCALも不明である。  先ず、IR magnetsのStrawman設計を示すことを要求した。 WGCとWGDはconvenerの榎本、山本不在のために、それぞれのminutesを参照した。 ref: http://ilcagenda.linearcollider.org/categoryDisplay.py?categId=9 2. progress reports 阿部:Background study現状 WGDのconvenersとSLACの丸山らと連絡を取っている。丸山より以下の提案があった。14mrのgeometry、B.Parkerの最新のQD0デザイン(cryo-moduleやanti-solenoid)をsimulationに取り組むこと。L*の関数としてバックグランドを計算すること。ビームダンプからの中性子、光子バックグランドを計算すること等。現在、14mradのジオメトリと光学パラメータの情報待ちである。 C : GLD IRでのタングステンマスクの厚さ、サポートチューブの外径等の最適化も必要である。また、必要な情報はよく請求した方がよい。(目標としては、EDMSによるデータベース共有であるが、現在、DESYの人が準備をしている。) 杉本:Compact GLD すでに述べたが、GLDとLDCとは統合し一つのLOIを来年の夏までに完成しなければならない。そのため、測定器はcommon parametersを持たなければならない。大きさでは中間の値を選ぶことが出来る。それらのパラメータが示された(pptファイル参照)。 endcapは半割で、1500t/partの重量となる。バレル部分は三等分されCMS流のassemblyが行われる。ここで、 分割部分の接合方法、B磁場の非一様性、 push pull後のB再現性などの検討が必要である。endcapはビームライン上に1.6m移動される。また、push pull時の切断点は衝突点より9mとなり、QD0上流でもぎりぎり切断可能となる。L*は4.2mが最適値であろう。   岩下:permanent QD0 2009年度まで科研費により開発研究を行うことが出来る。その後は、manpower, budgetなど不明である。 Q : ILCとATF2用ののdesignの違いは何か。 A : 磁場勾配の他、ボア径がそれぞれ20mm, 50mm である。永久磁石物質、磁場強度可変機構等は同じものである。 Q : 磁場を変えると磁場中心が変わると困る A : これまでのものでは20%の磁場強度変化で数umの変動があった。許容値などがほしい。 その他、LDCのDetector Integration meetingが9月5日〜6日にある。これはIRENG07に向けてのものである。これらに電話会議で参加することを考えている。また、IRENG07では直接LDCメンバーと会い、議論することができる。 次回は、8月2日午前9時30分より行う予定である。