IRENG07ワーキンググループ報告

WGA、佐貫

測定器のutility ( 冷却水、高中圧電源、ヘリウム、chamberガスなど)、真空システムの議論を開始した。先ず、CMSのものが紹介された。測定器ソレノイドの巨大な電磁力によるendcapの変形、push-pull時の測定器の変形も議論されている。

各測定器コンセプトグループにそれぞれ必要なutility設備のリストアップの宿題が出された。GLDのものは杉本が取りまとめる。

C : GLDのそれぞれのサブ測定器グループに問い合わせた。

WGC、榎本

GDE-CFSグループのmeetingに引き続いて、これまで、以下のように電話会議が行われた。1回目はCERNが地下実験室の設計を話した。2回目はFNALが冷却水システム、AC電源システムの話をした。実験室設備設計のためには測定器グループよりのデータが必要である。3回目は空調設備の話が行われた。来週は盆休みで、再来週にKEKより実験ホールでの安全問題について発表する予定である。 続いて、杉本がWGAで示された数値つきのCMS実験室をモデルとしたCERNの設計を紹介した。それには、2つのservice cavernsと50mごとの通路が示されている。

Home works in WG-A、杉本

下の4つの宿題が出ている。
  1. FD support :QD0でbreak pointは可能か。
  2. PACMANの鉄のeffect:漏れ磁場計算
  3. endcap deformation(電磁力のR依存性と2分割)
  4. GLD測定器のutility設備:power, survices requirement
上から3つまでの宿題を以下のように終えた。
  1. 言い換えると、FD-support tubeの長さを8.8mで切ることは可能か?
    結論としては可能。ただし、この場合はQF1は実験室に固定され、測定器内部アクセスのとき手順が増える。
  2. PACman内側の放射線シールド用のものを鉄とすると、数トンで引っ張られ、また、漏れ磁場も大きくなる。したがって、 非磁性のものの使用を提案したい。このとき、IPより11m downstream では漏れ磁場は50G以下となる。
  3. これまでのendcap model計算では1MN/m^3の一様場電磁力を加えていた。今回、endcap前面での力を計算し、この電磁力のR依存性を入力した。 この場合も、GLDc-endcapを support rings で補強して 2mm程度の変形におさえることができた(ringがないと10mm程度の変形である)。前の一様電磁力のときと比べると、2-3割変形が大きくなった。

Optics of L*=3.5-4.5m for push-pull scheme、黒田

"http://www-project.slac.stanford.edu/ilc/acceldev/beamdelivery/tmp/lstar/"に置かれているL*=3.5m, 4.5mのpush-pull用のopticsを調べて見た。 L*=3.5mのstandard (base line, push-pull未対応)はσ*y=5.84nm, σ*x=584nmが得られたが、push-pull用では、σ*y=8.15m, 6.26nm, σ*x=5.31um, 1.59umとなった。 IPでのβ*x.β*yはすべて15mm, 400umとなっている。これらの計算では、エネルギーの広がりはσ=0.3%を入れている。σ*xの大きさはdispersionによるものと同程度で、この補正が最適化されていないと思われる。

来週は盆休みのため、次回は8月23日です。